【ヒヤシンスS】ラペルーズが差し切り勝ち 藤沢和調教師はベルモントS出走の可能性示唆

21日の東京競馬場で行われた3歳馬のダートOP・ヒヤシンスS(ダート1600メートル)は、ラペルーズ(牡・藤沢和)が差し切り勝ちを収めた。勝ち時計1分36秒8。

スタートでやや後手を踏み、道中は後方インを追走。ジッと脚をためて直線まで我慢すると馬の間を割って内から一気に突き抜けた。「ゲート入りもうるさかったり、砂をかぶってブレーキを掛けたり…。まだ若いけど能力は見せた。大人になればもっといい馬になる」とルメール。

同馬は今年の米3冠に予備登録済みで、この日の勝利で米国遠征も現実味を帯びてきた。レース後、藤沢和調教師は「ベルモントS(6月5日、ベルモントパーク競馬場ダート12ハロン)に行きたいというオーナーの希望もある」と具体的に米3冠最終戦の名を挙げて遠征の可能性を示唆。「(ともに自身が管理した)ペルーサの子でゼンノロブロイの孫。最後の年にうれしいことだね」。来年2月に定年を迎える藤沢和師にとって米3冠挑戦は今年がラストチャンス。しかも厩舎ゆかりの血統馬での挑戦となればその動向から目が離せない。

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