ラグビーのトップリーグ(TL)、キヤノンの日本代表SO田村優(32)が黒星スタートからの逆襲を誓った。
今季から指揮を執る沢木敬介監督(45)から新主将に指名されて臨んだ、21日のNTTドコモとの開幕戦(東京・町田Gスタ)では初陣を飾るべく奮闘。チームも前半から相手陣地に押し込む展開を多くつくる。しかし相手の粘り強い守りを崩せず、逆に先制を許した。
それでも田村が起点となり前半に2トライを奪うと、後半36分には、右サイドを独走。そのままトライできるところを「スペースが空いていたのが見えたので」と、並走していた途中出場のLO安井龍太(31)へ絶妙なアシスト。光るプレーを随所に見せた。
試合は3点リードの終了間際に痛恨のペナルティーゴールを決められ24―26でまさかの逆転負け。田村は前半に相手ライン前に終始攻めながら決めきれなかったことを問題視し「ボールを動かして、スクラムでトライを取れるかというところだった。望んだゴールを奪えなかったというのもあるが、それ以上に(チームの)リアクションが良くなかった。そこを改善しなければ」と振り返った。
沢木監督は「前半4トライ取れたはずが仕留めきれなかった」と総括。田村にとって主将としてのTLデビュー戦はほろ苦いものとなった。