マグロ荷揚げ業者ら住民監査請求 新フェリー計画巡り横須賀市に

横須賀港の新港ふ頭

 7月に開設予定の横須賀港新港ふ頭(神奈川県横須賀市)─北九州港(北九州市)を結ぶフェリー航路計画を巡り、冷凍マグロの荷揚げ作業などを行う昌栄産業(同市久里浜)と同社の太田孝社長は22日、市がふ頭内で建設中のフェリーターミナルの撤去などを求める住民監査請求を市監査事務局に提出した。

 請求書などによると、港湾法に基づく港湾計画を変更せずに、フェリーターミナルのインフラ整備のために1億3千万円を支出したことは違法と指摘。ターミナルの撤去と公金支出の停止などを行うことを勧告するよう求めている。

 また同日、新港ふ頭の近隣住民も同趣旨の住民監査請求を提出した。

 市みなと振興部は「内容を精査し弁護士と相談したうえで対応を考えたい」とコメントした。

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