自動車教習所では九州初 学科教習をオンライン化 コロナ対策 佐世保のヒューマングループ

ヒューマングループが学科教習で導入したオンライン授業の画面。右上が指導員(同グループ提供)

 自動車教習所を展開するヒューマングループ(長崎県佐世保市早岐3丁目)は、運転免許の取得に必要な学科教習で、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン授業を始めた。教習生の密集を避け、新型コロナウイルス感染を防ぐのが目的。教習所のオンライン授業導入は九州初という。
 警察庁が昨年12月、指定自動車教習所が指導する学科教習のオンライン化を認めると全国の警察に通達したのを受け、導入準備を進めていた。教室の授業をZoomで配信し、教習生がスマートフォンやパソコンでも受講できる仕組み。応急救護措置などの実技訓練を除き、ほとんどの授業をオンラインで受けられる。
 オンライン授業は18日に同グループの教習所「ヒューマンスクール早岐」で開始。オートマチック車とマニュアル車の違いなどを教えた指導員の清水大地さん(23)は「画面上で受講生と直接やり取りができるので理解度の向上も期待できる」と語った。
 同グループの内海梨恵子専務取締役(41)は「教習所の感染リスクを下げるほか、教習生も生活の空き時間を活用しやすくなる。今後もデジタル化に取り組んでいく」と話している。

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