新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県の黒岩祐治知事は22日、県が講じた対策の中で得た経験や教訓を後世に伝えるため、記録集としてまとめる方針を明らかにした。
知事は、後世に伝えたいこととして(1)資源の効果的な活用と状況変化への柔軟な対応(2)民間企業との連携と外部人材の活用─の2点を列挙。
集団感染が起きたクルーズ船への対応を基に構築した医療提供体制「神奈川モデル」をはじめ、外部人材の知見を活用した施策などを記録集にまとめ、今後の危機管理体制強化に生かす。
知事は「蓄積された膨大な文書や記録などをしっかりと整理し、分析や検証を加えた上で将来に確実に引き継ぐ必要がある」と述べ、感染状況の収束を見極めた上で作業に入る計画だ。
同日の県議会本会議で公明党の藤井深介氏の一般質問に答えた。