巨人ドラ1・平内にプロの洗礼 燕・山田に一発浴び「やっぱりな」

プロのすごみを実感した巨人・平内

また一歩、“大人の階段”を上った。巨人のドラフト1位ルーキー・平内龍太投手(22=亜大)が23日にヤクルトとの練習試合(浦添)で先発し、3回で2被弾を含む7安打、5失点で降板した。

予定された4、5回までマウンドに立つことはできなかった。過去2度の実戦では計4イニングで無失点。しかし、主砲の村上や山田、ベテランの青木や内川ら主力を並べた打線につかまった。2回先頭の広岡に初球を捉えられてプロ初被弾。二死後に与えた四球から青木に適時二塁打を浴び、山田には抜けたスライダーを左翼席に運ばれた。最速は151キロを計測したが、3回までに69球を要して降板となり「せめて5回までは投げないと先発の仕事にはならない」と唇をかんだ。

プロとして駆けだしたばかりの平内が痛感させられたのは、やはりプロの世界の“すごみ”だった。

「これがプロの一軍のレベル。際どいところは手を出してくれない。甘いボールは仕留めてくる。ボールの1球1球のレベルを上げていかないと、このままじゃ無理だなと」。山田の一発についても「抜けた1球をホームランまで持っていかれるのが、超一流と呼ばれる人のレベル。投げた瞬間に『あっ…』と思った。あそこまで飛んで『やっぱりな』という感じでした」と、自らの現在地を身をもって知るキッカケとなったようだ。

原監督も「糧とすると思いますね」とキッパリ。いつかは直面するプロの洗礼を浴び、今後の飛躍にどうつなげていくのか見ものだ。

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