時津荘に御下賜金 県庁で知事が伝達 入居形態の多様化など評価

中村知事から御下賜金の伝達を受ける田中理事長(左)=県庁

 天皇陛下が社会福祉事業の優良民間施設・団体に贈る「御下賜金(ごかしきん)」の伝達式が22日、長崎県庁であり、中村法道知事が社会福祉法人時津会の特別養護老人ホーム「時津荘」に金一封を贈った。
 同会は1975年に設立し、時津荘を開設。当初は2人や4人が同室で過ごす多床室しかなく、定員は50人だった。2006年に個室を増築し、リビングなどを10人程度の入居者と共有する「ユニット型個室」を設置。現在は多床室30床とユニット型個室40床があり、入居形態を選択できるようになった。
 同会の田中茂基理事長は「受賞は先代や先々代、職員らのおかげ。入居者とコミュニケーションをとりながらケアをしている。今後も精進していきたい」と話した。

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