大谷 初の実戦形式でいきなり156キロも納得できず

ブルペンで投球練習する大谷(Angels Baseball提供)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は24日(日本時間25日)にアリゾナ州テンピで行われているキャンプで、ライブBP(実戦形式の打撃練習)に初登板し、MAX97マイル(約156キロ)を記録した。ウオームアップ、キャッチボールの後にブルペンで20球ほど投げた後、マウンドに立つと、若手のウォルシュとレンヒーフォとそれぞれ2打席、全球種をバランス良く20球投げた。

練習後に右ヒジをアイシングした姿で大谷はオンライン会見に応じた。いきなり、97マイルを記録したが、納得はしていない。「97(マイル)は最後の一球なので、ちょっと力を入れた。それ以外は基本的に94(マイル=151キロ)とか95(マイル=153キロ)とか、そこら辺かなという感じではありましたね。最後はひっかけ気味だったので、全体的にスピンが利いた球がいった時はいいんじゃないかなとは思っては投げていましたね」

ただ、投球自体には手応えを感じている。「(直球は)ある程度ゾーン内には収まっていたので、あと細かいコースだったりとか、これからもうちょっとやる必要があるかなと思いますけど、1回目にしては良かったかなとは思います。曲がり球は比較的良かったですね。カーブ、スライダーは良かったですけど、スプリットはちょっと落ちが悪いかなというふうに感じました」

日本ハム時代に投げていたチェンジアップも試した。「久々に投げて変化も良かったので、基本的には落ち球系だとは思うんですけど、より横の動きメインな球になればいいなと思いっていますね」と説明した。

2018年10月に右ヒジを手術。昨季は二刀流復活が期待されたが、再び右ヒジ付近を痛め、登板は2試合、1回2/3しか投げることができず0勝1敗で防御率37・80だった。投打の完全復活が期待される今季。「ヒジのなじみ方もいいと思いますし、去年より。投げている感覚はそこが一番かな」とここまでは好感触。楽しみだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社