小値賀の食材 お菓子に 地域活性化へ販売目指す

サツマイモや、ビーツ粉末などを原料に使ったもなか(北松西高提供)

 北松小値賀町の長崎県立北松西高(井上潤一郎校長、40人)の生徒が町内産のサツマイモなどを原料に使ったもなかとサンドイッチの開発に取り組んでいる。地域の食材をPRする目的で、秋に開かれる小値賀のイベントで販売することを当面の目標にしている。
 同校には「商品開発部」という名称の部活動があり、地域活性化と同校のPRを目指して特産品を生かしたレシピ作りを続けている。部員は1、2年生計8人。昨年からサツマイモを原料にした企画を進め、食感や甘さのバランスを試行錯誤している。
 もなかは住民から助言をもらってサツマイモあんを作ったり、白あんにブロッコリーやビーツ、ココアの粉末を混ぜたりして試みた。サンドイッチは、町内でホットサンドなどの移動販売を手掛ける藤田耕司さん(42)に助言してもらいながら考案。クリームチーズとペーストしたイモをはさんだものを試作した。
 もなかとサンドイッチはイベントで披露し、将来的には業者に製造を委託し町内で販売したいとの夢を抱いている。
 もなかの製造に携わっている2年の北野唯奈さん(17)は「お年寄りでも食べやすいよう、あんをすりつぶし軟らかくなる工夫をしている。多くの世代に楽しんでもらえるお菓子にしたい」と意欲を語る。

小値賀産食材を原料に使ったサンドイッチを手にする生徒=小値賀町、北松西高(同校提供)

© 株式会社長崎新聞社