37歳・カブレラ 今季の目標は通算3000安打&500本塁打

2012年にアメリカン・リーグ三冠王に輝いたミゲル・カブレラ(タイガース)は今年4月に38歳の誕生日を迎える。近年は故障が目立ち、打棒にも陰りが見えているが、8年2億4000万ドルの大型契約は2023年まで残っており、少なくともあと3シーズンはプレーし続けることになる。そんなカブレラは今季の目標の1つとしてあと134に迫っている通算3000安打とあと13に迫っている通算500本塁打を挙げている。

今季がメジャー19年目のシーズンとなるカブレラ。近年は不本意なシーズンが続いているが、「僕は野球をプレーするのが大好きなんだ。野球を楽しむと同時に、一生懸命プレーする。リラックスしてグラウンドに立っていれば、グラウンド上のプレーにより良い反応ができる。だから、大好きな野球を楽しむことを心掛けているよ」と野球への情熱は失われていない。

すでに自分の半分くらいの年齢の選手とともにスプリング・トレーニングを過ごすようになっている。2003年6月、カブレラがデビュー戦でサヨナラ弾を放ったとき、チームのトップ・プロスペクトであるスペンサー・トーケルソンは3歳、ライリー・グリーンは2歳だった。しかし、カブレラは「僕はまだ若い。自分を見ながら育ってきた選手がいるのは不思議な感じがするね」と若手に負けるつもりはないようだ。

カブレラは今季中に3000安打と500本塁打のマイルストーンに到達する可能性がある。136試合に出場した2019年は139安打、12本塁打を記録しており、残り134安打と13本塁打は十分に射程圏内だ。ただし、あくまでも最大の目標は試合に勝つこと。カブレラは「多くの試合に勝つことができれば、シーズンが終わるころには自然と(個人としての)数字も積み上がっていると思う」と語っている。

3000安打と500本塁打の両方を達成しているのは過去に6人だけ。すでに将来のアメリカ野球殿堂入りを確実視されているカブレラは、残りの現役生活でどこまで数字を積み上げていくだろうか。

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