「火守りカメラ」導入提案 県央消防職員発表会 最優秀賞に西村さん

入賞した(左から)藤本さん、西村さん、大久保さん=諫早消防署

 長崎県央地域の消防職員が業務の将来像を提案する消防職員意見発表会がこのほど、諫早市内であった。「見える安心感」をテーマに発表した諫早消防署の消防士、西村顕太さん(22)が最優秀賞に選ばれた。
 県央消防本部(城下和美消防長)が毎年開き44回目。諫早、大村、雲仙各消防署の10人が出場し、論旨の明確さや業務への問題意識、表現力で審査された。
 西村さんは留守宅から近隣の住宅に延焼した火災に出場した経験を紹介。家人が不在でも室内の映像を見ることができる「見守りカメラ」をヒントに、室内の熱や煙を感知すると、家人のスマートフォンに伝える「火守りカメラ」の導入を提案。「火災の早期発見と通報が可能となり、被害を最小限にとどめることができる」と述べた。
 優秀賞は諫早消防署の消防士、藤本拳矢さん(23)、奨励賞は同、大久保広翼さん(25)。西村さんと藤本さんは4月に平戸市で開かれる県大会に出場する。

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