「かわさき市美術展」がミューザ川崎シンフォニーホール(川崎市幸区)で開かれている。個性あふれる絵画や書などが展示され、来場者は力作に見入っていた。
54回目となった同美術展には、平面(日本画・油彩など)、彫刻・立体造形、工芸、写真など6部門に373点が寄せられた。
このうち入選の74点を3月4日まで展示。絵画は、階段の上から見える町並みを油彩で描いた菱田哲さんの「公園横の階段」、都市の中を泳ぐ魚と、たたずむ女性の姿を題材にした芳賀夏葵さんの「前進」などが並ぶ。
工場夜景を背に水たまりに映る自転車を撮影し、写真部門で入選した男性(24)は「レベルの高い作品に囲まれてうれしい。写真への理解を深めるきっかけにしたい」と喜んでいた。
最優秀賞は畠山知寿子さんの写真「雲と江ノ島」が受賞。中高生部門の最高賞・コミュゼ川崎大賞は照井颯(そう)さんの絵画「絶叫羅漢絵図」が選ばれた。両作品を含む入賞の39点は3月6~13日に展示される。
入場無料。午前9時半~午後5時(13日のみ正午まで)。5日は休み。問い合わせは、川崎市市民ミュージアム電話044(754)4500。