すでに事務所が大河出演後の戦略を見据える吉沢亮

2月に主演のNHK大河ドラマ「青天を衝け」がスタートしたばかりの俳優の吉沢亮だが、来年1月から上演されるの舞台「マーキュリー・ファー Mercury Fur」(東京・世田谷パブリックシアター)に出演することを、各メディアが報じた。

各メディアによると、同作は、英劇作家フィリップ・リドリー氏が2005年に書き下ろした作品で、日本では白井晃氏演出で15年に初演。今回、キャストを一新し7年ぶりの再演だという。

暴力と略奪がはびこる荒れ果てた世界であぶりだされる人間の本質を世の中に鋭く突きつけるとともに、生きること、愛することを渇望する人間の美しさを描く同作。過酷な状況下で生きる兄弟の愛の物語で、吉沢がエリオット、俳優そして歌手としても活躍する北村匠海がダレンを演じるという。「おそらく、来年になっても勢いが衰えないと思われる2人だけに、チケットはし烈な争奪戦になるのでは。舞台公演とは思えない人気ぶりになるかもしれない」(演劇担当記者)

コロナの影響で例年よりも遅れてスタートした大河ドラマ。通常よりも撮影が進んでいるとはいえ、大河のクランクアップを待たず、舞台の稽古をこなさなければならないハードスケジュールになりそうだが、吉沢の事務所の戦略は明確なようだ。

「一度、映像作品を離れ、舞台でしっかり芝居の下地を作らせようとしているのだろう。息の長い俳優になるためにも、吉沢にとって必要な試練なのでは」(芸能記者)

一部報道によると、昨年7月に亡くなった同じ事務所の先輩・三浦春馬さんは、次第に吉沢に目をかけるようになり、知り合いのスタッフや演出家に自分のこと以上に吉沢を猛プッシュして回っていたのだとか。

その甲斐もあってか大河主演、そして三浦さんの主戦場だった舞台への主演が続く。

天国の三浦さんも吉沢の活躍ぶりを喜んでいるはずだ。

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