「くじら焼」で魅力PR そのぎ茶と合う和菓子開発 東彼杵ひとこともの公社

新ブランド「CHANOKO」として販売する「くじら焼」(左)と「くじら最中」=東彼杵町瀬戸郷

 長崎県東彼東彼杵町でまちづくりに取り組む「東彼杵ひとこともの公社」(森一峻代表理事)が、九州電力と協力して開発した和菓子「くじら焼」の販売が1日、スタートした。同町の特産「そのぎ茶」と合う和菓子の新ブランド「CHANOKO」として展開。移動販売車「CHANOKO号」で町内外を巡り、まちの魅力をPRする。
 九電が同公社と協力する「Qでん にぎわい創業プロジェクト」の第1弾。九州内の企業や団体から同公社が事業パートナーに選ばれ、協力して地域の課題解決を図る。九電が法人を設立し、同公社に委託する形で事業を進める。
 「くじら焼」は同町の名物クジラをモチーフにしたたい焼き風の和菓子。黒あん、白あん(各190円)、ポテサラソース(240円)の3種類があり、今後も味のバリエーションが増える予定だ。
 ほうじ茶を練り込んだ皮と2種類のあんをセットにした「くじら最中」(3300円)も発売。クジラを描いたパッケージに町産の緑茶、ほうじ茶も一緒に詰め合わせ、新しい土産品として売り出す。オンラインショップ「くじらの髭」でも購入できる(価格は200円増し)。
 2月28日は同町瀬戸郷の交流拠点「Sorriso riso(ソリッソリッソ) 千綿第三瀬戸米倉庫」でオープニングセレモニーがあり、くじら焼を無料で振る舞ったり、もちをまいたりして新商品の発売を祝った。森代表理事は「売り上げを次のプロジェクトに生かし、さらに地域を盛り上げたい」と話した。第2弾として、10月ごろを目標に町内で交流拠点の新設を準備している。

「くじら焼」の移動販売で町をPRする「CHANOKO号」=東彼杵町瀬戸郷、ソリッソリッソ

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