争奪戦のハーランドは「マンチェスターUを選ばない」 OBのコール氏が指摘

去就が注目されるハーランド(ロイター)

元イングランド代表FWアンディ・コール氏(49)は欧州ビッグクラブが争奪戦を繰り広げているドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)が〝絶対に選ばない〟クラブ名を明かした。

ハーランドは2022年夏以降、移籍金が7500万ユーロ(約96億円)に設定される契約になっているが、今夏に関しては青天井。代理人のミノ・ライオラ氏はノルウェーの神童について「獲得できるのは世界に10クラブしかない。イングランドは4つ」と、資金面から欧州ビッグクラブに照準を合わせているという。

イングランドの4クラブはマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティー、リバプール、チェルシーとみられているが、マンチェスターUのOBでもあるコール氏は英「デーリーエクスプレス」に、ハーランドは「マンチェスターUにはいかない」と断言したという。

「たとえばハーランドのような選手を連れてくるには、何かで誘惑する必要があります。シルバーカップ(優勝杯)を獲得する可能性はあることで彼を誘うことができるでしょう」とし、他のイングランドクラブと比較した上で「ユナイテッドは現時点で本当に優勝できる力があるでしょうか」と疑問視した。

さらにコール氏は「私はユナイテッドが大好きですが、サッカー選手はとてもキャリアが短いし、誰もが勝ちたいと思っています。人々はお金について話しますが、トッププレーヤーはそれについて考えず、勝つことについて考えます。それが最終的な目的。キャリアが終了するまでに、何を勝ち取るかが判断されるからです」と説明した。

もちろん、イングランド勢以外にもスペイン1部のレアル・マドリードや同バルセロナ、イタリア1部ユベントスや同インテルの名前も浮上しているが、本格的な〝闘争〟を前に、マンチェスターUは厳しい状況に追い込まれているのは間違いないようだ。

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