【ストロングスタイル】藤田が因縁のスーパータイガーとタッグ結成 相手を蹴散らし無言で去る…

将軍岡本(左)にラリアートをぶち込む藤田

初代タイガーマスク(63=佐山聡)が主宰するストロングスタイル後楽園ホール大会が3日に開催され、〝野獣〟こと藤田和之(50)はレジェンド王者のスーパータイガーと〝新旧レジェンド王者コンビ〟を結成。不協和音もないままに河野真幸(40)、将軍岡本(37)組を撃破した。

昨年12月にタイガーに王座を奪われた藤田にとっては、遺恨が深く残るタッグ結成だ。どことなく不穏なムードを漂わせつつも、藤田は穏便にタイガーの背中を叩いて先頭を任せる。受けたタイガーはローリングソバットを岡本に叩き込んだ。

代わった藤田は河野とタックル合戦。タイガーが集中砲火を浴びた後はラリアートで敵軍2人を一気に蹴散らす。さらには河野をスリーパーで絞め上げ、岡本に強烈なニーリフトを決めた。直後に敵軍の誤爆を誘うと、藤田が将軍に顔面へのサッカーボールキック。受けたタイガーがスイング式DDTから豪快な原爆固めで勝利を決めた。

終わってみれば新旧王者組が何の問題もないままスムーズなコンビネーションで快勝。藤田は無言で引き揚げたが、タイガーは「不思議な感じがしました。戸惑いもあったが、やはり強かったし、助けられた部分もあった。(シングルでは)1勝1敗なので、タッグで組むより次はシングルで」と野獣との決着戦に意欲を見せていた。

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