大谷がバックスクリーン越え143メートル場外弾 自己最長を更新

レンジャーズ戦に2番・DHで出場した大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)はアリゾナ州テンピでのレンジャーズとのオープン戦に「2番・DH」で出場し、5回に中堅バックスクリーン越えの超特大弾を放った。メジャー4年目でオープン戦での本塁打は初だ。2打数1安打2打点だった。試合は6回制でチームは6―2で勝った。

規格外の一発が飛び出したのは2―1の5回だった。マウンドはマイナー右腕。フルカウントからファウルで2球粘った8球目、高めの速球をフルスイング。高々と上がった打球は中堅後方のバックスクリーンへ一直線に伸びた。はるか上を越えるとそのまま場外に飛び出した。

試合を中継したFOXスポーツ・ウエストのテリー・スミス・アナウンサーも「爆弾級のホームラン! ど真ん中! 20年近く中継しているが、バッターズ・アイ(バックスクリーン)を越えた選手はほとんどいない。しばらく語りそうだ」と大興奮だ。

球団広報によると推定飛距離468フィート(約142・6メートル)で、2018年4月6日のアスレチックス戦で放ったメジャー3本目の449フィート(約136・8メートル)を超える自己最長弾となった。ちなみに昨年のメジャー本塁打飛距離ランキングでも5位だ。

大谷は「スイングも良かったですし、見え方も良かったので、シーズンに向けもっともっと上げて行けたらと思います。風もあったので飛距離はわからないですけど、ある程度いい角度で上がっているということはいい軌道で捉えられているということ」と納得の表情だ。マドン監督は「いいバランス、いいアプローチだった」と絶賛した。

1回無死一塁は先発ハーゲットの制球が定まらずにストレートの四球。3回一死二塁は3番手のウッドと対戦し、カウント1―2から内角低めの速球を叩いたが二ゴロだった。

打者では1日(同2日)のオープン初戦のホワイトソックス戦で2安打と好発進。投手としては5日(同6日)のアスレチックス戦で初登板する。二刀流完全復活に期待は高まるばかりだ。

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