ららぽーと湘南平塚に警報機付き自転車設置 心理的圧迫与え盗難被害防止へ 

警報器が取り付けられた自転車=ららぽーと湘南平塚

 自転車の盗難防止対策と自転車への施錠を促すため、ららぽーと湘南平塚(神奈川県平塚市天沼)の駐輪場に、警報機付き自転車が設置された。同市と平塚署の取り組みで市内2カ所目。市の担当者は「平塚は自転車盗難が比較的多い。被害を減らして治安を向上させたい」と話している。

 車体を動かすと音が鳴る市販の警報機を取り付けた自転車2台を設置。1台には「駐輪場内に警報機付き自転車を設置」という警告文を掲示し、窃盗犯に心理的圧迫を与えることで被害防止を図る。もう1台は、客の自転車と見分けがつかないように置かれている。

 市によると、市への転入者対象のアンケートで、市のイメージについて「治安が悪い」という回答が比較的多かったという。そこで昨年3月、同署と協定を結び、防犯対策に着手。自転車の盗難被害が多いJR平塚駅西口第3駐輪場に警報機付き自転車を初めて導入した。

 署によると、同駐輪場の同年3~12月の盗難件数は前年同期比11件減の3件にとどまった。署は「外出自粛の影響もあるが、市内全体の減少率よりも高い。一定の効果があった」としている。

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