【WWE】〝女子プロ界の横綱〟里村明衣子 大激闘の末に惜しくもNXT・UK女子王座ならず

里村は王者ケイ・リー・レイ(右)の必殺ゴリーボムで叩きつられ、無念の敗戦(©2021 WWE, Inc. All Rights Reserved.)

配信されたNXT・UKで、センダイガールズ(仙台女子)総帥で〝女子プロレス界の横綱〟こと里村明衣子(41)がケイ・リー・レイ(28)の持つNXT・UK女子王座に挑んだが、惜しくも王座奪取はならなかった。

代表を務める仙台女子を限定参戦にして、意を決しての渡英。2月からNXT・UKに参戦する里村は「すぐにでもこの団体のトップと戦いたい」と語っていたが、さっそくチャンスがめぐってきた。ケイ・リー・レイは最長王座保持記録を持つ英国の絶対女王だ。メインイベントとなったタイトル戦で里村はニールキック、エプロンでの危険なデスバレーボム、浴びせ蹴りと次々に大技を見舞っていった。負けられない王者もDDTからレッグチョークで里村を絞め上げて、一進一退の攻防を繰り広げた。

里村はコーナーに上がった王者を巧みに担ぎ上げて再度のデスバレーボム。さらに勝負をかけたフロッグスプラッシュを放ったが、王者はこれをヒザで迎撃した。すかさずスーパーキックからゴリーボム。だが里村はカウント2でしのぐと、終盤には必殺のスコーピオライジングを狙った。しかし最後はこれをブロックした王者が再び里村を背負ってから強烈無比のゴリーボム。里村を顔面からマットに叩きつけて、3カウントを奪った。

NXT・UK2戦目で絶対女王と大激闘を展開し世界中に実力を証明した里村だが、惜敗でベルトは巻けず。それでも試合後は潔く一礼し、王者とハグを交わして健闘をたたえ合った。自身のインスタグラムには「立ち止まっている時間はない。皆さん本当にありがとう。必ずここで私の使命を全うします」と英語で投稿した。

確かに立ち止まっている暇はない。世界最大団体で〝横綱〟のサクセスストーリーは始まったばかりだ。

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