もはや「ドッキリ」といっても過言ではない。イタリア１部ＡＣミランの元スウェーデン代表ＦＷズラタン・イブラヒモビッチ（３９）がイベントに遅刻しそうになっていた時に、一般人のバイクをヒッチハイクするという衝撃的な出来事があったことをイタリアメディア「メディアセット」などが報じている。
同国の伝統的イベント「サンレモ音楽祭」にゲスト出演することになっていたイブラヒモビッチは４日、ミラノから車で現地に向かった。だが、途中で事故渋滞に巻き込まれた。このままでは間に合わないと思ったイブラヒモビッチは走行していたバイクを呼び止め「会場まで乗せて行ってほしい」と依頼した。
目の前に突然現れたスーパースターに驚きを隠せなかったライダーはこれを快諾。渋滞を抜け、高速道路に入ったバイクは無事に会場に到着した。予定より２時間遅れとなったが、ショーの開催時間には間に合い、ボローニャのシニシャ・ミハイロビッチ監督（５２）とのデュエットを披露した。
イブラヒモビッチは一夜明けた５日の会見で「渋滞で３時間も止められていた。このままでは間に合わないと思い、運転手に車から降ろしてくれと頼んだ。そこでバイクを呼び止め、サンレモに連れて行ってほしいと頼んだ」と経緯を説明。「危ないとは思ったが、他には方法がなかったんだ」と語った。
ちなみに、このライダーは「ミラニスタ」（ＡＣミランの熱狂的サポーター）。地元ラジオ局の取材に対し「帰宅中に呼び止められて驚いた。高速を走ったことはなかったので怖かった」と当時の様子を語った。イブラヒモビッチからは後日、ユニホームをプレゼントしてもらうという約束をしたという。
