平塚産のイチゴ、味の違いかみしめて 大福食べ比べセットが登場

イチゴ大福の食べ比べセットをPRする佐野社長(左)と川口社長=平塚市花水台の菊毬本店

 神奈川県平塚市の和菓子店とイチゴの生産農場などがタッグを組み、地元産のイチゴを使った「いちご大福食べ比べセット」を開発し、16日まで店舗販売している。新型コロナウイルスの影響で地域産業が打撃を受けるなか、協力して地元を盛り上げている。

 開発したのは、和菓子店「菊毬(まり)」(同市花水台)と、イチゴを栽培している荒井ベジアス平塚土屋農場(同市土屋)、あんこの原料を作っている鈴木製餡(あん)所(同市豊原町)。甘みや酸味に違いがあるさまざまな種類のイチゴを、甘さ控えめの白あんとふんわりとした餅生地で包み、味の違いを楽しめる。

 今年1月、地元産イチゴの仕入れ先を探していた菊毬の川口誉則社長が、鈴木製餡所の佐野正敏社長に相談し、同農場を紹介されたのがきっかけ。同農場で栽培される6種類のイチゴを試食した川口社長らが、それぞれの味の特徴を生かそうと食べ比べセットの開発を思いついた。

 川口社長は「あんこの甘さを控えめにしてイチゴの味を引き立たせた。平塚のおいしいイチゴを楽しんで」とPR。佐野社長は「商売は厳しい状況だが、互いに助け合って明るい話題を届けたい」と話している。

 菊毬本店、ラスカ店で販売。価格千円(税込み)。問い合わせは、菊毬のフリーダイヤル電話(0120)301693。

© 株式会社神奈川新聞社