【センダイガールズ】WWEで活躍する里村明衣子が仙女3月11日新宿大会に参戦

バランスボールで体幹を鍛える里村明衣子

女子プロレス「センダイガールズ(仙女)」の総帥で、現在はWWEのNXT・UKで活躍する女子プロレス界の横綱こと里村明衣子(41)が、約5か月ぶりにホームリングに復帰。東日本大震災から10年目となる11日新宿フェイス大会で、仙女の参謀役DASH・チサコ(32)とシングルで激突する。

里村は昨年10月27日の宮城野区文化センター大会で限定参戦を発表。この試合を最後に渡英してNXT・UKで選手兼コーチの大役を務め、5日配信大会では同女子王者のケイ・リー・レイ(28)に挑戦するなど世界を舞台に活躍を始めていた。

「仙台で団体を運営する以上、3月11日はどうしても日本にいたかったので帰国しました。自分は今、キャリア上で最高の状態。特別な日だからこそ、その姿を日本のファンの皆さんに見せたかった」と里村は超ハードスケジュールに打って出た理由を明かした。

相手は2005年の旗揚げから団体を支え、ともに被災を経験したチサコ。限定出場間も里村の代役として団体運営に当たる参謀格だ。「震災後は私とチサコしか選手がいない時期もあった。この試合は、震災から10年間の原点です。仙女を支えてくれたチサコと戦うことで、団体の原点を若い後輩やお客さんに伝えたかった。本当の意味で復興へつながる試合にしたい」と里村は語った。

12日には地元の宮城野区文化センター大会も開催。13日には再び渡英する。「どんなに絶望的な状況からでも必ず復活できる。それを証明したい。英国に渡ったら、私はさらなる高みを目指して新たな挑戦を始めます」と里村。誰もが忘れられない「あの日」に戻って自分の原点を確認し、再び世界での勝負に打って出る。

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