かつてアーセナルの大エースとして活躍したティエリ・アンリ。
指導者に転身した彼は先月末にMLSモントリオールの監督を退任した。
そんなアンリは『fourfourtwo』のインタビューでこんな話をしていたそう。
ティエリ・アンリ
「アーセナルのファンにいつかアーセナルで監督をしたいかと聞けば、彼らはイエスと答えるだろう。
アーセナルのファンにアーセナルのためにゴールを決めたいかと聞けば、彼らはイエスと答えるだろう。
自分がそれを言うとユートピアになる。
(アーセナルこそが)自分のクラブだと私が言う度に人々は沸き立つ。でも、それは自分の血のなかにあるものなんだ。私はアーセナルファンだ。
もし、自分もいつかアーセナルの監督をしたいかと聞かれるなら、イエスだ。
いつかアーセナルの用具係になりたいかと聞かれてもイエスだ。
エミレーツスタジアムの芝刈りをしたいかと聞かれても、イエスさ」
「(アーセナルの監督を)夢見ているかと聞かれるなら、そうだ、夢見ている。
でも、夢を見ていなければ、目は覚めていて現実がある。
アーセナルの監督になりたいか?イエスだ。バルセロナに行きたいか?イエスだ。
アーセナルでもう一度プレーしたいか?是非とももう一度プレーしたい。でも、現実にはありえない!
自分は学習曲線を描いている。自分が監督するチームのためにうまくやりたい。時間が教えてくれるだろう。
成功しなければ、そういったチャンスはこない。私は自分がコントロールできるものだけに集中している。それ以外は大きなユートピアさ。
ライオネル・リッチーのように歌いたいかといえば、そうさ。でも、自分がライオネル・リッチーのように歌うことはできない! 」
「アーセナルは私の一部だし、常にそうだ。心の半分はアーセナルに属しており、もう半分は家族に属している。
私とアーセナルファンたちが分かち合っているものは言葉で説明できないものさ。いつも恋しくなるものだよ。
ある夜のことを思い出すなら、ローンで復帰して決勝ゴールを決めたリーズ戦のことになるだろうね。
あれはFAカップ3回戦で、当時のリーズは2部にいた。
史上最高のゴールではなかったけれど、ファンたちともう一度つながることができた。プライスレスだったよ」
アンリがプライスレスだったというゴールが生まれたのは2012年1月に行われたFAカップ。
NYレッドブルズからのローンでアーセナルに復帰したアンリは、途中投入から10分後に鮮やかな決勝ゴールを決めてみせた。
【動画】これはプライスレス!アーセナルに戻ってきたアンリの伝説シュート
アレックス・ソングのパスに抜け出すと、完璧なタッチからファーに流し込む珠玉のシュート。エミレーツを熱狂の渦に巻き込んだあのゴールが一番の思い出のようだ。