小学生最後の思い出づくりを─。川崎市は9日、遊園地「よみうりランド」(同市多摩区など)を市立小学校の児童で貸し切り利用した。
新型コロナウイルスの影響で修学旅行が中止になった全114校の6年生約1万2200人に日帰り行事をプレゼント。卒業を約1週間後に控えた子どもたちは、級友とのかけがえのない時間を楽しんだ。
この日は「第1陣」となる約4千人が貸し切りバスで来園。手指の消毒後、園内のアトラクションをはじめ、修学旅行先で提供される「日光カレー」を楽しんだ。11日まで各日約4千人が参加する予定。
市内小学校の修学旅行は例年6~12月に栃木・日光を訪れているが、「集団の長時間活動が避けられず、代替日程の確保も困難」として、市教育委員会は昨年5月に中止を決めていた。
下作延小(高津区)の男子児童(12)は「小学校の友達と遊園地に来る機会ができてうれしい」と笑顔で話していた。