守乱の巨人・サンチェスに苦言集中…原監督「投ゴロを〝二塁打〟にしちゃあ…」

ソフトバンク・周東(手前)を見ながら、一塁へ送球した巨人・サンチェス

巨人のエンジェル・サンチェス投手(31)が9日のソフトバンクとのオープン戦(ペイペイ)で先発し、4回3失点で降板した。

ボール球が先行し、3四球を与える内容も目についたが、首脳陣の矛先が最も向けられたのは初回の守備だった。原監督は「ボール(そのもの)はかなり良くなってきていますね」と評した一方で「ピッチャーゴロを〝二塁打〟にしちゃあマズいよね、えっへっへ」とあきれ気味に笑った。

鷹先頭打者・周東の打球を難なく処理しながら一塁への送球がそれ、いきなり無死二塁のピンチ。その後、二死一、三塁から今度は一塁へのけん制が再び悪送球となり、被安打0ながら、自身の2失策が絡んで先制点を献上した。

指揮官だけでなく、さしもの宮本投手チーフコーチも「いきなり初っな、あれじゃあイカンでしょ。もう投げることに集中できなくなっちゃうね。ピッチャーも9番目の野手なんだと。ピッチング以外で崩れてしまったのが残念でしたね」と反省をうながした。

現状、サンチェスは開幕ローテ入りが決定的。大きな役割を与える首脳陣サイドからすれば、注文が多くなるのは当然だろう。チームの士気を下げず、自身もリズムに乗っていくためにも、今後は余計なミスは防ぎたいところだ。

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