【バレーボール】ミラノ・石川祐希が大金星で4強進出に王手 東北への思いも語る

ペルージャ戦でスパイクを打つミラノ・石川祐希(右)(所属事務所提供)

バレーボール男子日本代表のエース・石川祐希(25)が所属するイタリア・セリエAのミラノは10日(日本時間11日)、プレーオフ準々決勝第1戦でレギュラーシーズン首位のペルージャを3―2で下し、準決勝進出に王手をかけた。

強豪相手に敵地で大金星を挙げた。2セットを先取された後、すべてのセットでデュースにもつれる接戦を驚異的な粘りで制し、逆転勝利した。試合時間は実に2時間42分。スタメン出場で14得点を挙げた石川は「チームで掴んだ1勝。次戦もチームを信じて、今日以上のプレーで戦いたい」と、勝てば4強入りが決まる14日(日本時間15日)の第2戦(ホーム)へ気合を入れた。

東日本大震災から10年の節目に、東北への思いも語った。当時は15歳。愛知の中学に通っていた。「テレビや新聞で見た光景は今でも鮮明に覚えています。本当にたくさんの命が失われ、今でも困難な時を過ごしている方も少なくないと思いますが、今日の勝利が東北のみなさんに届いてくれたら非常に嬉しく思いますし、何かの力になってくれたらとてもうれしく思います。これからもみんなで、感謝の気持ちや思いやりの心をもって乗り越えていきましょう」とメッセージを送った。

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