イタリア1部ユベントスのポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)が今夏に退団する可能性が高まり、移籍先候補が浮上している。
欧州チャンピオンズリーグ(CL)で決勝トーナメント1回戦での敗退を受けて、ユベントスのファビオ・パラチッチCFO(チーフフットボールオフィサー=48)は英スポーツ専門テレビ局「スカイ」に対してロナウドの去就について「彼は今日見たように大きなトロフィーを獲得できないので、我々は彼を売却しなければならない。それくらい困難な状況だ」と明言。
ロナウドとの契約は来夏まで残っているが、移籍金を得られる今夏に放出する方針を示した。
ロナウドの年俸3100万ユーロ(約40億円)という高額な報酬がクラブ経営を圧迫していることもあり、チームの刷新を図るべく放出を決断した。今後、気になるのはスーパースターの新天地だが、まず手を挙げそうなのが米メジャーリーグサッカー(MLS)のインテルマイアミだ。
スペインメディア「トードフィチャージェス」は「インテルマイアミは、今年の夏にクリスチアーノを加入させることに自信を持っている」と報道。オーナーのデービッド・ベッカム氏(45)がかねてロナウド獲りに意欲を示しており、退団が決定的になったことで先手必勝で動く構えだ。
「3年契約で、ユベントスと同じ給与を保証するオファーを出す」と好待遇を維持したまま39歳となるシーズンまでのプレーを確約する魅力的な条件を提示する方針だ。
ただ、欧州でもビッグクラブが手を差し伸べそうだ。移籍専門メディア「フィチャージェスフットボール」は「ロナウドの2つのルート」と題して、古巣であるイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドとフランス1部パリ・サンジェルマンが獲得に乗り出すと報じた。
サッカー界を長年けん引してきたスーパースターの動向から目が離せなくなってきた。