連節バス導入へ試験走行 川崎駅東口-水江町間 2022年度の本格導入目指す

川崎駅東口を出発する連節バスの試験車=川崎市川崎区

 川崎市臨海部のバス高速輸送システム(BRT)構築に向け、市は12日、市内で初導入する連節バスをJR川崎駅東口─水江町間で試験走行させた。交通環境への影響やバス停の安全を検証、2022年度の本格導入を目指す。

 試験走行は午前2回、午後1回の3往復を試験車両で実施。川崎駅前から臨港警察署前バス停を経由する約10.7キロの区間を1往復につき約40分かけて走行した。車両は通常バスより約7メートル長い約18メートルで、定員は約40人多い約120人。市職員や川崎、臨港署の署員らが乗車し、記録映像を撮影するなどしてバス停や交差点の安全性を確認した。

 市担当者は「右左折の通行に問題はなく、通常のバスと同じく小回りもきく」と総括。臨海部への輸送力強化による通勤状況改善に期待を示した。市は今後、ドアが3カ所ある連節バスに合わせてバス停を改修する。

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