すぐに駆け付けます 神奈川県警「走る交番」、横浜で住民に説明 

地域住民にアクティブ交番の活用法を説明する戸部署員=横浜市西区

 神奈川県警が交番の統合再編に伴って2021年度に導入する交番機能を備えたワゴンタイプの車両「アクティブ交番」に関し、戸部署は18日、住民に活用法などを説明した。

 同署が管轄する横浜市西区では、南浅間町交番が対象となる。説明会には同交番の管轄エリアで暮らす約20人が参加。署員がアクティブ交番として活用する車両の特性や警察官の勤務体制、エリアの三つの公園に駐留するなどして相談業務から子どもたちの見守りまで幅広く業務にあたることなどを説明した。

 住民は「瞬発力のある移動型交番として期待したい」「愛着のある交番がなくなるのは寂しいが、発生時にすぐに駆け付けてくれる体制と聞いたので安心した」などと話した。

 同交番の勤務員で、交番の統廃合とともに今春に定年退職する同署の大槻浩一警部補は「交番はなくなっても警察官の役割、任務は変わらない。住民が困ったときに親身に相談に乗る警察であり続けてほしい」と話した。

 県警は20年度末に12カ所の交番を統廃合し、21年度から各エリアにアクティブ交番を導入する。

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