広島開幕投手・大瀬良が5回零封 「去年までの半分くらい」と調整法も大胆変更で万全

日本ハム戦で上々の投球を見せた広島・大瀬良

開幕投手の広島・大瀬良大地投手(29)が13日、日本ハムとのオープン戦(マツダ)で完璧な投球をみせた。

初回からこの日最速の149キロを計測するなどエンジン全開で三者凡退に抑えると、2回には三者連続三振と日本ハム打線を圧倒。与えた安打は中田への二塁打のみで無失点でマウンドを後にした右腕は「真っ直ぐも変化球もいい精度で投げられた」と振り返った。

右ヒジ手術を経て進化を遂げている。直球の質はもちろん、昨年は打者に見切られていたフォークも、腕を思い切り振れることで鋭さを増している。調整法も大胆に改良。「去年までの半分くらいでまとめて、その分試合でいいパフォーマンスを出せるように」と登板2日前のブルペン投球を昨季までの60球から25球に抑え、登板日のブルペンも45球から25球に減らした。

エースの順調な調整ぶりに佐々岡監督も「ほぼほぼ完璧。球の力、キレ、角度もいい。横から見ても球筋がすごくよく見える」と絶賛した。今後に向けて「思い描いた形でこられている。イニング、球数を重ねていければいい」と口にした大瀬良。最高の状態で開幕を迎えるつもりだ。

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