【新日本】不惑KENTA みのるとのシバキ合い制しNJC8強「高山さんが喜んでくれる試合だったらいいな」

鈴木みのる(左)との壮絶な一戦を制したKENTA

新日本プロレス13日名古屋大会の「NEW JAPAN CUP」2回戦で、KENTA(40)が鈴木みのる(52)を破り、ベスト8に進出した。

ノア時代の2005年8月以来、実に15年半ぶりのみのるとのシングル戦に出陣したKENTAは、なぜか本紙(東海地域のため中京スポーツ)を持って入場。どうやらみのるの入場が長いという理由のようで、後入場のみのるがリングインするまで寝そべりながら新聞を読み漁った。

さらに試合が始まっても新聞を読もうとするどこまでも挑発的なKENTAは、激高したみのるのイス攻撃を場外で浴びる。逆にイス攻撃をやり返すと、両者のスイッチが点火。リング上で壮絶な打撃戦が繰り広げられる。

KENTAはエルボー合戦から串刺しドロップキック、ダイビングフットスタンプを発射。だが、gо2sleepとGAME OVER(変型クロスフェース)は決めきることができない。逆に膝を捕らえられると、ハーフボストンに移行され劣勢に。意地と意地をぶつけ合う張り手合戦から、再度狙ったgo2弾もスリーパーホールドに切り返されてしまう。

なおも強烈な張り手を浴びてスリーパーホールドで絞められ、大ピンチに陥った。だが、KENTAはゴッチ式パイルドライバーを狙ったみのるを強引に持ち上げ、起死回生のgo2sleep一閃。鮮やかな逆転勝利を収めて15年半前の雪辱に成功した。

コメントブースでは馴染みの太ったカメラマンをなじりつつ「正直、効いたわ。もうすごい効いた。でも、勝ったのは俺、負けたのはミズキ(=みのる)。それが事実だから。高山(善廣)さんが見て喜んでくれる試合だったらいいな」と勝ち誇った。

前日12日に40歳の節目を迎えたこともあり「結局俺が何を言いたいかっていうと、20代から30代になった時もまあいろいろ思うことはあったけど、30代から40代になった時もまたなんか、特別な思いがあるよね」としみじみと語っていた。

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