マイコラスに続いて金廣鉉も故障 カージナルス先発陣は大丈夫?

カージナルスの先発ローテーションの雲行きが怪しくなっている。日本時間3月13日に昨季全休からの復活を目指すマイルズ・マイコラスが右肩痛により7~10日のシャットダウン期間を設けることが明らかになったばかりだが、同14日には金廣鉉(キム・グァンヒョン)が直近のブルペン投球で背中を痛めていたことが判明。キムは予定されていたオープン戦での登板を回避した。これによりカージナルスは先発1~4番手のうち2人を欠くことになってしまった。

今季のカージナルスはジャック・フラハティ、アダム・ウェインライト、キム、マイコラスの4人が先発ローテーション入り当確、最後の1枠をカルロス・マルティネス、アレックス・レイエス、ジョン・ガント、ダニエル・ポンセデレオンらが争う構図となっていた。しかし、レイエスはイニング制限のためにブルペンの一員として開幕を迎えることが決定。マイコラスとキムの故障により、層が厚かったはずの先発投手陣はローテを組むのが精一杯という状況になりつつある。

マイク・シルト監督は「(マイコラスの故障により)開幕時はローテが1枠空くことになる。KK(=キムの愛称)にも同じことが言えるかもしれない」とコメント。この状況のなかで、実績のあるマルティネスはローテ入り当確とみられており、キムに代わって先発して4回途中1失点の力投を見せたポンセデレオンもローテ入りする可能性が高い。キムが開幕に間に合わないようであれば、5番手はガント、ヨハン・オビエド、ジェイク・ウッドフォードの争い、あるいは可能性は低いものの、有望株のマシュー・リベラトーリを抜擢するような展開になるかもしれない。

課題の得点力不足を解消するための切り札としてノーラン・アレナードを獲得し、ナ・リーグ中部地区の大本命に挙げられているカージナルス。前評判通りに地区を制するためには、マイコラスに加えてキムを欠く可能性のあるシーズン序盤の戦いをどのように乗り切るかがポイントとなりそうだ。

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