大相撲春場所初日(14日、東京・両国国技)、大関取りに挑む関脇照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が幕内北勝富士(28=八角)を下手投げで退けて白星発進した。
取組後は「落ち着いて取れている。上位に弱い人はいない。しっかり力を出そうと思ってやっている」と振り返った。
2015年夏場所後に大関に昇進したが、両ヒザの故障などで一時は序二段まで転落。昨年7月場所で復活優勝を果たした。三役へ返り咲いた同年11月場所は小結で13勝を挙げ、初場所は関脇で11勝。大関昇進の目安とされる三役(関脇・小結)の地位で「3場所合計33勝以上」まで数字上はあと9勝としている。
ただ、平成以降で大関昇進直前の成績が9勝だった例はなく、全員が2桁10勝以上を挙げて昇進している。誰もが納得する形で大関へ再昇進するためには、10勝が〝最低ノルマ〟となりそう。
照ノ富士は「まずは9番勝って、そこから。一日一番力を出し切って臨めばいい」と表情を引き締めた。