首都高速の料金が2022年4月にも大幅に値上がりする見込みだ。現在は普通車で1320円の上限金額が、今回の改訂で630円アップの1950円となる。まだ確定事項ではなく、具体案に対し3月22日(月)17時までの期間で国民の意見を募集している段階である。物流業者向けの支援策など、国と道路会社が検討を進める首都高値上げ案についてご紹介しよう。
6年ぶりに料金改定! 首都高は金持ちの高速に……
国土交通省は2021年3月12日、かねてより検討を進めていた「首都圏の新たな高速道路料金」の改定案を発表した。それによると2022年4月より、現在の価格から630円も値上げをするという内容である。2016年4月には消費増税を機に現在の1320円に変更をしているため、実に6年ぶりの大幅価格改定となる。
物流業者支援も思索中
この値上がりにより一番影響を受けるのは物流業者だろう。だが、運輸事業者向けの大口・多頻度割引を最大45%に拡充。さらに、交通量が少ない深夜利用を促進するよう、新たに深夜割引(20%)を導入する(0時~4時)といった施策も検討しているようだ。単に値上がりではなく、交通量の軽減など、慢性化している渋滞も緩和される可能性もあるのだ。
先述の通り、現段階ではこの改訂に対する意見を国民から受け付けている段階であるため、必ず値上げというワケではない。だが、残念ながら内容から察するにほぼ確定といっていいだろう。
値上げ反対、もしくはなんらかの異議を唱えたい方は首都高速道路株式会社の意見募集要領(https://shutoken-ikenboshur03.com/)を確認して欲しい。
なお意見募集期間は2021年(例和3年)3月12日(金)から同年3月22日(月)17:00までとなっている。
【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】