「ミナリ」スティーヴン・ユァン、アジア系初のアカデミー主演男優賞候補 ユン・ヨジョンも助演女優賞に

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第93回アカデミー賞のノミネートが発表され、「ミナリ」で農業での成功を夢見てアメリカに移住した韓国人一家の父親を演じたスティーヴン・ユァンが、アジア系としては初となる主演男優賞ノミネートを果たした。また、祖母を演じたユン・ヨジョンも韓国人女優では初の助演女優賞にノミネートされた。ユン・ヨジョンが受賞すると、「サヨナラ」(1957年)のナンシー梅木以来のアジア系俳優の受賞となる。

スティーヴン・ユァンは、ドラマ「ウォーキング・デッド」で知名度を高めた俳優。ユン・ヨジョンは、1966年にデビューした大ベテラン俳優で、「ミナリ」の破天荒な祖母役で多くの映画祭で助演女優賞を獲得している。

「ミナリ」は、ハリウッド実写版「君の名は。」の監督に抜擢されたリー・アイザック・チョンが務めた作品。タイトルの「ミナリ」とは、水辺に育つ韓国の芹(セリ)のこと。2度目の収穫のほうがおいしいとされており、成長した子供世代の幸せを願う親の気持ちが込められたタイトルとなっている。アカデミー賞では、主演男優賞と助演女優賞のほか、作品賞、監督賞、脚本賞、作曲賞の6部門にノミネートされている。

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