2020年 長崎県内自殺者数214人 3年連続減少

 長崎県警は16日、2020年の県内での自殺者数は214人(前年比13人減)で、1978年の統計開始以降、最少と発表した。
 県警人身安全対策課によると、自殺者の減少は3年連続。性別の内訳は男性150人(前年比11人減)、女性64人(同2人減)。年代別では60代が44人で最も多く、40代は40人、50代は33人。小学生から大学生までの「学生・生徒」は5人で前年より1人増加した。
 原因や動機を特定できたのは139人。複数の原因や動機を計上した結果、「健康問題」が最多となり、「経済・生活問題」「家庭問題」なども目立った。
 全国では新型コロナウイルス禍で女性の自殺が増えたなどと指摘されており、県障害福祉課は1人親家庭の孤立などを想定し「保健所などと連携し相談体制を強化する」としている。

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