横浜市神奈川区の生活支援課が2月、生活保護申請に訪れた20代女性に誤った説明をして申請を受け付けなかった問題で、林文子市長は17日の定例会見で「相談者の意思を尊重した対応を行えなかったことは大変申し訳ない」と陳謝した。
林市長は「国の制度上、生活保護申請の意思が表明されれば必ず受理しなければならない」とした上で、「今回の対応は非常に不適切だった」と謝罪。再発防止策として、申請者に寄り添った対応をするよう関係部局に指示したとし、「全18区で職員に対する研修を実施する」と話した。
支援団体「新型コロナ災害緊急アクション」(東京)などによると、アパートで暮らしたいと生活保護の申請に訪れた20代女性に対し、区の職員は「ホームレスの場合は施設に案内する」などと誤った説明をして申請を受け付けなかった。区は事実関係を認め、女性に謝罪した。