高級鍋や懐石…佐世保のごちそうを自宅で 「えん卓TAKEOUT」来月11日まで

「喰い処りき」が提供するふぐ鍋セット(写真は約3人前)

 佐世保市の複数の飲食店が連携し、鍋や懐石料理など高級感のある料理の持ち帰りサービス「えん卓TAKEOUT」に取り組んでいる。人事異動や進学、卒業などお祝い事が増えるこの時期に「ごちそう」を求める需要を取り込むのが狙い。4月11日まで。
 同市の西海みずき信用組合が市内の飲食店に呼び掛けて2月1日に始めた。新型コロナウイルスの影響による外出自粛ムードの中、飲食業者を支援するのが目的。現在、計6店舗が参加。鍋や懐石料理、会食弁当など地元産の食材を使った「ごちそう」を自宅で楽しめる。
 和食割烹「喰い処りき」(戸尾町)は、ふぐ鍋セット(1人前、税込み5800円)を提供。刺し身やアラ、野菜の他、ポン酢もセットに含む。店主の福田力(つとむ)さん(52)は「コロナ禍前までお店で料理を食べていた人たちの需要はあるはず」と期待を寄せる。ふぐは3月いっぱい提供可能。
 洋懐石「紀の川」(島地町)は旬の食材を使った「春の懐石三段重」(税別5千円)を用意した。メニューは固定化せず客の要望に応じて作る。店主の内山太さん(45)によると「えん卓」の相乗効果で、懐石三段重以外のテークアウト注文も増えているという。「工夫を凝らし、新しい環境に適応した営業を展開したい」と内山さん。
 各店舗の料理の価格や予約方法などの詳細は「えん卓TAKEOUT」のホームページで確認できる。

旬の食材を使った「紀の川」の懐石三段重=佐世保市、紀の川

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