昨季リーグ優勝のレイズ 開幕投手は新エースのグラスナウ

日本時間3月18日、レイズのケビン・キャッシュ監督は今季の開幕投手をタイラー・グラスナウが務めることを発表した。グラスナウはこの日、古巣パイレーツとのオープン戦に先発したが、その試合前に監督室に呼ばれ、キャッシュから「キミが開幕投手だ」と直接伝えられたという。レイズは今オフ、チャーリー・モートンがフリーエージェントとなってブレーブスへ移籍し、ブレイク・スネルをトレードでパドレスへ放出。グラスナウには新エースとしての期待がかかる。

現在27歳のグラスナウは今回がキャリア初の大役となる。昨季は11試合に先発して57.1イニングを投げ、5勝1敗、防御率4.08、91奪三振を記録。ポストシーズンでも6試合に先発した。メジャー6年間で15試合以上に先発したシーズンは1度もない(パイレーツ時代の2017年の13先発が自己最多)が、モートンとスネルが抜けた今季は先発ローテーションの柱としての働きが求められる。

キャッシュは「タイラーがここ数年で投げているボールを見ると、彼はこの機会(=開幕投手)に相応しいと思う。我々が自信を持ってマウンドへ送り出せる投手だ」とコメント。2018年途中にパイレーツからレイズへ移籍したあと、2年半で34試合に先発して173.2イニングを投げ、12勝7敗、防御率3.32、231奪三振をマークしている右腕への信頼を口にした。

先発ローテーションの残りの顔ぶれについて、キャッシュは言及を避けたが、メジャーリーグ公式サイトでレイズの番記者を務めるアダム・ベリーは「(2番手以降は)ライアン・ヤーブロー、マイケル・ワカ、リッチ・ヒル、クリス・アーチャーがこの順番で先発ローテーションに名を連ねるだろう」と予想している。球団史上2度目のリーグ優勝を成し遂げた昨季から先発陣の顔ぶれは大きく変わることになるが、ローテーションの柱としてグラスナウが本格ブレイクできるか注目したい。

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