豪華投手陣のドジャース 開幕ローテーションはどうなる?

サイ・ヤング賞のトレバー・バウアーが加入し、昨季メジャー断トツの防御率3.02をマークした投手陣がさらに強化された今季のドジャース。スプリング・トレーニングでは開幕ロースター入りや開幕ローテーション入りをめぐって熾烈な競争が繰り広げられている。先発ローテーションの5枠に対して候補は7人。メジャーリーグ公式サイトでドジャースの番記者を務めるフアン・トリビオは開幕ローテーションの争いの状況を伝えている。

今季のドジャースには7人の先発候補がいる。開幕投手を務めることが決まっているクレイトン・カーショウを筆頭に、ウォーカー・ビューラー、バウアー、デービッド・プライス、フリオ・ウリアス、ダスティン・メイ、トニー・ゴンソリンという顔ぶれだ。カーショウ、ビューラー、バウアーの3人は先発ローテーション入りが当確だが、残りの2枠を4人が争う状況となっている。

このうち、新型コロナウイルスへの感染を懸念して昨季の出場を辞退したプライスは、元サイ・ヤング賞投手という実績から考えて、先発4番手の最有力候補とみられていた。しかし、プライスは「もしチームがワールドシリーズを連覇するために必要であればブルペンに回ることを受け入れる」とリリーフ起用に前向きな姿勢を示している。これは必ずしもプライスがブルペンの一員として開幕を迎えることを意味するわけではないが、首脳陣にとっては選択肢が増えることになる。

ウリアス、メイ、ゴンソリンの若手トリオのうち、現時点でプライスとともに開幕ローテーション入りが有力視されているのはウリアスだ。ただし、昨年のポストシーズンではリリーフで好投し、ワールドシリーズ制覇に大きく貢献。プライスとウリアスの2人をブルペンに回し、昨季の新人王投票で4位と5位にランクインしたゴンソリンとメイを先発で起用する可能性も十分にある。

7人のうち、開幕ローテーションから漏れた2人はブルペンの一員として開幕を迎えることになるが、今季は60試合制から162試合制に戻るシーズンとなるため、年間を通して5人だけでローテーションを回すのは現実的な話ではない。7人全員が先発のマウンドに立ち、ワールドシリーズ連覇を目指すドジャースの戦いを牽引していくことになるだろう。

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