れいわ山本代表 次期衆院選どこから出馬? 故郷・兵庫で大物食いか公明vs共産に一石か

山本氏(左)と辻氏

やはり地元からの出馬もある!? れいわ新選組の山本太郎代表(46)が18日、兵庫県庁で会見を開き、次期衆院選の兵庫8区に元衆院議員で弁護士の辻恵氏(72)を公認候補として擁立すると発表した。

辻氏を擁立した兵庫8区は、国土交通相を務めた故冬柴鉄三氏が当選し続け、現在は中野洋昌氏が議席を維持する公明党の牙城だ。山本氏はそこに仕掛けた意図について「消費税減税の旗が掲げられるなら野党共闘するが、それがかなわないなら独自でやる。8区でいうと、恐らく公明党と共産党の戦いになる。そこに候補者を出すのはいかがなものかというのはナンセンスな話です。公明党と共産党の2択には乗れないという有権者も存在するかもしれない。野党の足並みが揃えられないとなっても意味のあることだと思う」と語った。

また、今後の県内での候補者擁立について「兵庫県は私の故郷でもある。これまで候補者を発表できなかったが、今後も3つくらいの選挙区で候補を立てたい」と明かした。

では、どの選挙区を狙っていくのか。本紙が直撃すると「西村さんのところに当てたいですけどね」と西村康稔経済再生担当相の地盤・兵庫9区を例に挙げた。自ら挑戦状を叩きつける可能性については「そうなったら、ピエロとしての役割をしっかりと果たしたいと思います」とけむに巻いた。

山本氏は次期衆院選に立候補する意向を明らかにしているが、どういう形で出るかは明言を避けている。ただ、かねて「関西は生まれ育った地。立候補の候補地として排除しない」とも語っている。

兵庫には西村氏のほかに赤羽一嘉国土交通相もいる。大阪には兵庫8区のように、公明VS共産の構図の選挙区もある。“大物食い”を狙うのか、公明VS共産に一石を投じるのか。

山本氏は「関西の方が東京よりも魅力的な選挙区は多いですよね。もうしばらくお楽しみに」と笑い、どこか立候補地選びを楽しんでいるようだった。

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