開幕戦から劇的な結末で聖地を沸かせた。「第93回選抜高校野球大会」1日目の第1試合は神戸国際大付(兵庫)が延長10回の末、3―2で北海(北海道)にサヨナラ勝ち。センバツ開幕戦での延長サヨナラ勝ちは2009年の倉敷工以来10度目となった。
奇しくも17年夏と同じカードの再戦。再び勝利を狙う神戸国際大付は1点を追う9回一死一、三塁から三走・坂本(3年)の本盗で同点とし、10回一死満塁から関(3年)が中前適時打を放ってサヨナラ勝ちを果たした。大会注目の相手エース左腕・木村(3年)に序盤から苦しめられたが、疲れの見え始めた終盤に攻略成功。持ち前の粘り強さが光った。
試合後、青木尚龍監督(56)は「たまたま勝たせてもらったが、こんなにいいゲームができると思わなかった」と安どの表情を浮かべた。そして9回から途中出場の関が試合を決めたことには「このチームはそういうチーム。ベンチの皆が力を出す。だからここにいれる」と力を入れながらコメント。
ベスト4に進出した05年以来、2度目のセンバツ初戦突破に喜びを噛み締めていた。