旧すてきナイスが控訴見送り、金商法違反で罰金刑確定へ 粉飾決算事件

ナイス=横浜市鶴見区

 東証1部上場の住宅関連会社「ナイス」(旧すてきナイスグループ、横浜市鶴見区)が決算を粉飾したとされる事件で、金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)の罪に問われた法人としての同社に罰金1千万円を言い渡した横浜地裁判決について、同社は19日、控訴を見送る方針を明らかにした。同日、取締役会で決定した。

 同社によると、判決内容が既に訂正済みの過年度決算の内容に影響を及ぼさないことや、控訴による刑事裁判の長期化、経済的合理性などから、控訴しない判断をしたとしている。

 この事件を巡っては、法人と共に同罪に問われた同社の元会長平田恒一郎被告(72)=川崎市=に懲役2年6月、執行猶予4年、元社長日暮清被告(69)=東京都=に懲役1年6月、執行猶予3年の判決が言い渡され、両被告ともに控訴している。

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