巨人・戸郷が〝マー君効果〟で原点回帰!「やっぱ野球って楽しいんだな」

巨人・戸郷は田中将から大いに刺激を受けた

巨人の戸郷翔征投手(20)が万全の仕上がりで、オープン戦の最終登板を終えた。

20日、楽天とのオープン戦(東京ドーム)で先発マウンドに上がり、3回を39球でまとめ無失点。最速は151キロを計測し、落差十分のフォークも冴え渡り3三振を奪った。戸郷は「(仕上がりは)完璧に近いんじゃないかなと思います」と満足げ。先発が予定される27日の開幕2戦目に向けて表情も明るかった。

また、この日は特別な一日でもあった。同じ先発マウンドに立った相手は、8年ぶりに日本球界へ復帰した田中将。投げ合ったのは3イニングながら、やはり大きな刺激を受けた様子だ。

「ああいう素晴らしい投手と戦えるというのは、僕自身うれしいことですし、田中さんを見て学べるところがたくさんあったので、そういう部分をこれから生かせればなと思います」といい「メジャーから帰ってきて、こうやって早くゲームに復帰できるできて状態が上がっていると思うので。そういう投球を見て、やっぱ野球って楽しいんだなと思いました」と〝初心〟に帰るキッカケにもなったようだ。

とにかく順調な調整ぶりに開幕ローテの大役を託した首脳陣も、まずはひと安心だ。原監督が「楽しみだと本人は思っているでしょうね。私も含めてね」と言えば、宮本投手チーフコーチも「今日の戸郷は緊張感をもって攻めていましたよね。ある意味、相手を投げ下ろして投げているようなね。10年選手のようなピッチングをしてくれました」。昨季9勝をマークした右腕がどんなスタートを切るのか注目だ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社