松井玲奈の白塗り&スキンヘッド役 起用の決め手に竹中直人監督「声色」「振り向いた時の姿」「首の線」

「ゾッキ」の写真を見る

竹中直人・山田孝之・齊藤工の3人が映画監督として共同制作した映画「ゾッキ」が、4月2日より全国公開される。20日に都内で「公開直前イベント」が開催され、鈴木福、九条ジョー(コウテイ)、松井玲奈、竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督、原作者の大橋裕之が登壇した。

レンタルビデオ屋で退屈なアルバイトに従事する伊藤役の鈴木は「今までにないような役だったので、戸惑いながらも、楽しく撮影ができました。アルバイト経験がないので、実際にアルバイトをするとこんな感じなのかな?と楽しく演じることができました」と回想。それに対し竹中監督は「キャスティングの決め手は、声色と一言。以前、一緒に朗読劇を演じたことがあるのですが、その時からいいなと思っていました。キャスティングの段階でもう役はできているので何も言うことはありませんでしたね」と、鈴木を絶賛していた。

特殊メイクによる白塗り&スキンヘッドのいで立ちで幽霊のような女役を演じた松井は、「私は何かにつけて幽霊を演じることが多くて、今回も『こんなに素晴らしい幽霊のような役は二度とできない!』と、すぐにお返事をしました」と大喜び。竹中監督は「抜擢理由は声色」と答え、続けて「そして振り向いた時の姿と首の線。この役はもう松井さんしかいない!と思った」と起用理由を語っていた。

イベント終盤には、本日(20日)に65歳の誕生日を迎えた竹中監督に、愛知県蒲郡市の特産品として知られるみかんをデコレーションした「ゾッキ」特製バースデーケーキをサプライズでプレゼント。登壇者全員で65回目の竹中監督の誕生日を祝福した。喜色満面の竹中監督は「2018年5月に原作漫画を読んで映画にしたいと思い、タイミングよくそれが実現。蒲郡に深く関われたことは最高の時間でしたし、再び蒲郡で映画を撮りたいと思います。全国公開までドキドキですが、本気で思えば夢は叶います!」とメッセージを送り、イベントを締めくくった。

「ゾッキ」は、大橋裕之の初期作集「ゾッキA」「ゾッキB」を原作に、ありふれた日常に巻き起こる不思議な笑いに包まれたヒューマンコメディ。舞台演出家・劇作家の倉持裕が、およそ30編の短編が収録された原作から多数のエピソードを1つの物語としてまとめ上げた。大橋の生まれ故郷である愛知県蒲郡市でロケ撮影されている。

【作品情報】
ゾッキ
2021年4月2日(金)全国公開
3月26日(金)愛知県先行公開 ※一部劇場除く
配給:イオンエンターテイメント
©️ 2020「ゾッキ」製作委員会

© 合同会社シングルライン