「1番・投手」大谷 2打数2安打&最速101.9マイルで4回1失点

日本時間3月22日、エンゼルスの大谷翔平がパドレスとのオープン戦に「1番・投手」でスタメン出場。投打にわたる活躍で健康時の実力を改めて証明した。打者としてはブレイク・スネル、マーク・マランソンと合計3打席対戦し、2打数2安打1四球。オープン戦の打率は.636(22打数14安打)に上昇した。一方、投手としては最速101.9マイル(約164キロ)を計測。4イニングを投げて被安打2、奪三振5、与四球2、失点1の力投を見せた。

大谷は1回裏先頭のブライアン・オグレイディに三塁打を浴びたものの、続くフェルナンド・タティスJr.を空振り三振。ジェイク・クロネンワースのショートゴロの間に1点を失ったが、4イニングを投げて失点はこの1点だけだった。3回裏には一死1・2塁のピンチで再びタティスJr.と対戦し、速球はこの日最速の101.9マイルを計測。若きスター遊撃手をショートフライに打ち取り、二死満塁となったあと、ジュリクソン・プロファーを見逃し三振に仕留めてピンチを脱した。

大谷は二刀流を見せることができる楽しみについて「そうなるように頑張りたいと思ってこっちに来た。過去2年間はそういう活躍ができず、期待されていただけに不甲斐ないという気持ちはもちろんあったので、頑張りたいと思う」とコメント。シーズン中もDH制を使わず登板することについては「自分自身で打って点を取るなら、それだけで楽になるというか、よりアグレッシブにマウンドでも攻められると思う」と意欲を見せた。

メジャーリーグ公式サイトによると、公式戦で投手が1番打者として起用され、1回より長いイニングを投げたのは、1901年ニューヨーク・ジャイアンツのジム・ジョーンズが最後だという(5回6失点で完投、4打数0安打)。また、DH制を使わず登板した投手は2016年のマディソン・バムガーナー(当時ジャイアンツ、現ダイヤモンドバックス、4打数1安打)が最後である。策士ジョー・マドンが率いるエンゼルスならシーズン中にも「1番・投手」が実現する可能性は十分にありそうだ。

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