メッツ リンドーアとの契約延長に3億ドルのオファーを提示へ

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、メッツはフランシスコ・リンドーアとの契約延長に向けて3億ドルのオファーを提示する準備をしているようだ。メッツが最初に提示したオファーは3億ドルを下回っていたが、そのオファーに対してリンドーア側は難色を示したという。メッツは交渉期限のシーズン開幕までに契約延長を実現させたいと考えており、3億ドルのオファーを提示する見込みだが、リンドーアがそのオファーを受け入れるかどうかは定かではないという。

メッツは今年1月、アンドレス・ギメネス、アメッド・ロサリオ、ジョシュ・ウルフ、イサイアー・グリーンの4選手をインディアンスへ放出してリンドーアとカルロス・カラスコを獲得。リンドーアは今季終了後にFAとなるため、メッツは獲得当初から契約延長への意欲を示していた。リンドーアは契約延長の交渉をシーズン中に持ち越したくないと考えており、シーズン開幕とともに交渉を打ち切る意向を明言している。

契約延長の交渉のポイントとなるのは「リンドーアが総額3億ドルのオファーに満足するのか」ということだ。先日、パドレスがフェルナンド・タティスJr.と14年3億4000万ドルという巨額の契約延長を結んだが、FA前の4年を除くと、最後の10年の総額は3億600万ドルとなる。タティスJr.に実績で勝るリンドーアがこの金額を最低ラインと考えている可能性は十分にある。

とはいえ、今季終了後にはリンドーアのほかにもコリー・シーガー(ドジャース)、カルロス・コレア(アストロズ)、トレバー・ストーリー(ロッキーズ)、ハビアー・バイエズ(カブス)と多くのスター遊撃手がFAとなるため、遊撃手の補強を目指すチームの選択肢は非常に多い。リンドーアが希望条件を妥協しなかった場合、売れ残ってしまう危険性もある。こうした事情を踏まえ、メジャーリーグ公式サイトでは「3億ドルが両者にとってのマジックナンバーとなるだろう」と予想している。

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