ハザードマップ7年ぶり改定 座間市、多発する大雨に対応

相模川沿いの座間市西部の浸水想定区域部分

 神奈川県座間市は3月、多発する大雨による洪水・浸水の被害を見直した防災ハザードマップを作成した。改定は7年ぶりで、月末までに市内の全世帯に配布する。

 浸水被害に関しては、2019年10月の台風19号で相模川上流の城山ダムが初めて緊急放流に踏み切り、不安が高まった。流入水量が急増した際にダムを守る措置だったが、管理する県から同市を含めた流域自治体への連絡がほぼ同時となり一時混乱した。

 市によると今回、千年に1度の確率で起きる大雨を最大降雨量として想定。緊急放流も実施され、堤防が複数箇所で決壊した氾濫をシミュレーションしたという。

 マップはA1判。5~10メートル未満を最大に、4段階に色分けして浸水想定区域を表示した。市西部の相模川とJR相模線に挟まれた地域や市中央を流れる目久尻川沿いで被害が目立つ想定になっている。

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