【センバツ】九州王者・大崎が宿敵のリベンジに初戦で屈す 清水監督「勝たないと意味がない」

初戦で敗れ、スタンドの応援団に挨拶へ向かう大崎ナイン

初出場の大崎(長崎)が宿敵・福岡大大濠(福岡)の前に涙を飲んだ。第3日第2試合は昨秋の九州大会決勝の再現となり、王者の大崎は終盤の反撃もあと一歩及ばず、1―2と惜敗した。相手エース・毛利(3年)に翻ろうされ、6回まで1安打。7回に坂本(3年)の適時打で1点を返したが、反撃もここまで。守備の乱れも重なり、6安打2失点の先発・坂本の粘投は実らなかった。

アルプスを陣取る地元の離島・大島からの大応援団の前で結果を出せず、清水監督はご機嫌斜めだった。「勝たないと応援してくださったみなさんにいい思いをさせてあげられない。残念の一言。ミスをしていつもにない負け方でした。勝たないと意味がない。負けたら期待を裏切る。毛利くんには力対力でも負けていたと思う。一冬で振れるようになったけど、強い打球が前に飛ばなかった。まだ甲子園仕様の練習レベルまでいってない」と厳しい言葉を並べ、無念さをうかがわせた。

部員5人の離島の弱小チームからわずか2年半で九州を制し、甲子園にまで駒を進めた。夏に向け、大崎ミラクルを続けられるか。

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