【春場所】早くも5敗目の正代 不振の要因はっきりせず「まだ探っているところ」

大栄翔(手前)の激しい押しに屈した正代

大相撲春場所9日目(22日、東京・両国国技館)、大関正代(29=時津風)が小結大栄翔(27=追手風)に屈して5敗目(4勝)。相手ののど輪で起こされると、そのまま粘れず押し出された。

取組後は「(相手の流れを)止めきれなかったですね。立ち合いで勢いに乗せないように踏み止めたかったけど、自分が下がってしまった」と淡々と振り返った。

大関らしい内容とは程遠く「もうちょっと立ち合いを鋭くできたらなと思っているところ」と課題を挙げる。しかし、不調の要因は「もしかしたら(体と心の)両方かも。まだ探っているところ」とはっきりしていないのが現状だ。

これ以上、黒星が重なれば負け越しも現実味を帯びてくる。「上位戦が残っているので。でも、ケガしないよに体と向き合ってやっていけたら」と正代。重たい空気を吹き飛ばせるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社